[脚本/演出]
谷口秀一
[音楽]
KONTA
[TOKYO]
新宿THEATER/TOPS
2004年3月18日(木)~21日(日)
[OSAKA]
梅田・HEP HALL
2004年4月5日(月)~7日(日) (水)
現代版雨月物語
現代版・雨月物語とも評されたこの物語は、男と女の究極的な愛の姿を描くとともに、現代に生きる者すべてが持つ寂寞感をもあぶりだしている。
このように再演し続け、作品・俳優ともに成長し、一過性の流行に流されない良質で優れた演劇のスタンダードを築き上げることができる芝居がこの『なんぼのもんじゃい』である。
7回目の再演
谷口秀一 作・演出、九十九一・みやなおこ出演によるこの作品は、1987 年の初演以来、企画、プロデューサーを換えながら再演を重ねること6回を数える。
この作品の上演によって、谷口は劇作家としての評価を受け、九十九は「芸人」としてではなく「演劇人」の地位を確立。
また、みやは関西の女優としてだけではなく、東京でも認知されるきっかけとなった。
これはその後の、この作品に対する谷口、九十九、みやのライフワークとしての取り組みを決定づけ、また再演回数はテキストの秀逸さと普遍性を物語っている。
大阪弁の力
今や、地元ですら聞かれなくなりつつある生粋の大阪弁で、独特の生活感を醸しながら演じられるこの芝居は、「しょうむない」男と女の、暴力的で悲惨な情景を描きながらも、滑稽さとある種の清涼感すら漂わせる。
それは巷間「お笑い」の言語として流布している「大阪弁」とは違った、荒っぽいがまろやかで情感的な「大阪弁」の持つ力である。
この「本格的な大阪弁」の魅力を伝え、広め、残していくというのが本公演の目的のひとつであった。
『なんぼのもんじゃい』上演記録
[東京初演]
つくもはじめプロデュース+THEATER/TOPS 提携
1987年1月12日~18日
9回公演THEATER/TOPS